『ドレッサージュの基礎』1

この本の構成の中心になってるのが『トレーニングツリー
これは訓練段階とか、馬術調教の八段階とか、トレーニングスケールとかそういったものにあたる概念
トレーニングツリー - 馬術グループ
http://equestrian.g.hatena.ne.jp/keyword/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%84%E3%83%AA%E3%83%BC


で、これ読んで+スザンヌさんのトレーニングスケールの概念などなど考え合わせてみたんだけど
一般的に推進と呼ばれるものには大きく分けて二種類あってそれがトレーニングツリーで書かれてる
三.伸びやかな運歩(Freedom)
九.推進力(Schwung)
なんだと思う
で、まず大事なのが前者の方で、馬が動かせないって言うのはここまでに問題がある
一.リラクゼーション(Relaxation)
二.運歩の整斉(Regularity)
三.伸びやかな運歩(Freedom)

だから騎手としても、馬の調整にしても準備運動にしてもともかく、そういう意味で馬を動かせるようになるまではこの三点とその順序のみに気を配って、そのために人の姿勢だとか随伴だとかなんやかやを工夫・練習するのが大切
その上でやっと

四.コンタクト(Contact)
五.扶助の了解(On the Aids)
六.真直性(Straighteness)
七.バランス(Balance)

をとれて次の推進力にたどり着ける。
自分のレベルで言って(精度の解釈によるとは思うが)おそらく六〜七のあたり止まりで馬を調整してる
つまり、まだちゃんとした推進力の段階まで届いていない
ここで述べられているの推進力って言うのは、ただ、馬が前に出るとか元気よく動いているとかそういう意味ではなく扶助透過性とか弾発性とかいわれるものなんだろうと思われる。

本人がこの順序を頭に入れて環境の許す限りで優先順位をきっちりするだけでもだいぶ変わると思う


このトレーニングツリーの概念ひとつだけでもこの本を読む価値は高かった
そして、それぞれの要素について事細かに解説されているあたり、調教・練習・指導・準備運動にものすごく役に立つ
そして、馬と話す男を読んだ経験とあわせて、なんで調馬索作業の上達が騎乗面でも影したのかとかとか、とにかくいろいろ自分の中で腑に落ちた

今後はもっといいのに出会わない限り当分この本を軸に考えると思う