学校教育

義務教育、学校教育について、上との関連からちょっと。


例えば、社会人になってPDCAというサイクルをならって、いいことを教わったと得意になっている人は、それは小学校レベルの理科で学べた科学の手法の一変形だと、ずっと前に学べたはずのことだと反省すべきなんだと思う。
こういう人に限って、学校教育を馬鹿にしたりする(自分も学校教育が素晴らしいとはこれっぽっちも思ってはいないけど)


学校で何を学ぶかは、自分次第。学校が提供してくれるのは学ぶ機会。
義務教育というのも、親が子供に学ぶ機会を与える義務であって、子供が勉強する義務じゃない。


だから、何を教えるか、どう教えるかという議論は大いに結構で、それはそれで大事なことだけど、その環境を与えられる側がそれを欲しなければ学校は意味が無くて当然。
例えば親が、学校で教わったことなんて何も役に立たなかったと思っていて、そう子供に教えていたら、その子供はまた学校から何も受け取ることなくまた子供にそう教えるかもしれない。
こういう態度のほうが、例えば学ぶことは大事で学校はいいところと教わりつつ学校に行きながら仕事をしている子供よりもよほど、本来の意味での義務教育の放棄だと思う。


教育する義務があるのは学校・教師だけではなくて、親から周囲の大人も含めて、つまり子供を持つ日本という国家社会全体である。
学校・教師にも一定の責任があるのは勿論だけど、親やその他の家族がその責任を丸投げしていいことにはならない。
義務教育に対して間違った知識が横行しているように思う。
学校教育の改善も常に大事だけど、社会の大人たちみんなが教育の義務に対してすこし考えなおさないといけないのではなかろうか。