全減却・半減却

「手綱とを同時に使う」「で踏み込ませて手綱で止める」
といった指導をよく聞きます。
一方で「矛盾した扶助を使ってはならない」という指導を聞きます。
では、手綱で止めてで前に出すのは矛盾ではないか?
という疑問を持ったことがある人は少なくないでしょう。
かつて、自分もそういった疑問を持ちつつ、その時々に言われるがままにやってみていました。
ですが、やっぱり納得いかないのでいろいろ調べて、上手い人の騎乗を観察して考えていくうちに
これは表現上のパラドクスに過ぎないという結論に達しました。
つまり、結局のところ一方が間違っているのではなく、どちらもある意味で正しかった。
簡単に言ってしまえば、「まったくの同時には同じ扶助を使ってはならない」ということ。
つまり、矛盾する扶助を同時には使ってはいけないが、段階的に必要な指示を与えればよい。
ただコレだけで、霧が晴れたようにすんなりと下方移行移行の準備など
減却扶助を必要とする運動がそれなりの精度でできるようになりました。
勿論、完璧を目指せばいろいろ問題はあるのですが、止まらないとか指示がなにも伝わらないといった
人馬ともに大混乱な状況には陥らないようになったということです。(レベル低っ


でも、ちょっと考えれば当たり前のこと。
前に出ろといわれながら止まれと言われても、混乱しますが
前に出ろといわれて踏み込んだ直後に止まれといわれれば
始めっからはできずとも少なくとも理解できる指示になります。
止まれといわれてから踏み込みが足りなくて前へ出ろと指示されて
それからまた止まれと言われても同じですね。
問題は、こちらが求めているのをはっきりさせることとそれを相手が理解できるかどうか。
結局のところコミュニケーションです。