調馬索

  1. 空調

乗り手無しで調馬索を回し、馬に運動・トレーニングをさせること。
この場合、乗り手に注意を払わなくて済むので馬と1対1の関係で考える。
要点は騎乗時と同じで、コミュニケーションの方法/とり方が違う。
純化して言えば、・騎座=舌鼓追い鞭で手綱=索である。
求める運動に応じたプレッシャーのかけ方・緩め方をすればいい。
注意点は
・基本的に索手は動かない(策を持つ側の足を軸足にして回す)
・背筋を伸ばして、しっかり馬を見て(自信を持ちリーダーシップが感じられること)
・馬体全体を視野に入れて、後躯から追うイメージで動かす。
・些細な変化を見逃さない(サボった・焦ったなどなど)
・必要ないときはプレッシャーを開放し、必要な時に必要なだけのプレッシャーを与える
・馬に近づくときは策を手繰りながら。
・硬直したときは自分もその場を動かず、プレッシャーを強くする。(プレッシャーを高めるためのボディランゲージを行う
・上記でやむを得ず自分が場所を動くときには索をしっかり張ったままに保つ。

  1. 調馬索

空調と対比して、人を乗せる場合にも用いられる。
空調での注意点と同じだが、下級生の練習で行う以上、乗り手の様子と馬の様子の両方を常に気にかける必要がある。
基本としては人は馬の後肢を中心に見て、騎手を見る。頭の向きなどは策で感じる。

用語

プレッシャーのかけ方追記

馬は人間でない動物である以上、同じ言葉は通じないが
同様に動物である以上、その内部では実に論理的に筋の通った思考をする。
言葉に囚われて信じる力が異常に作用してしまう人間よりも却って論理的であるかもしれない。
主にはボディランゲージであり、経験則である。
この二つを組み合わせることで音声に意味を持たせてコミュニケーションを図ることもできる。

プレッシャーのかけ方としては主に、馬から目を離さない、大きく見せる、
足を踏みならす、大きな(強い・鋭い)音を出すなどがあげられる。
同時に、これらは状況や関係性如何によっては相手を萎縮させたり緊張させたり逃げ出させたりすることにもつながるため
常にその状況と強弱を考えて用いることが大切であろう。

馬のクビを使わせる

前回の騎乗からふと思ったことから。
馬は動くときにクビを使います。
例えば常歩であれば8の字を描くように動かします。
手綱を詰めていても、クビの動きは小さくなるだけでなくなりはしません。
ナンバ歩きでは右(左)半身が前に出ると左(右)を向くように、馬もまた一歩一歩向きを変えます。

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日本語

誤用はよく言われることですが言語とは移り変わるもの・・・
だから、役不足だとかなんだとかの誤用は知識として知っておくのとは別に使って構わないと思うんですよ。
なんせ、そっちの方が一般的になっていたりするものもあるわけですし通じることが一番ですからね。
そういうところにいちいち目くじら立てて正しい日本語がどうだとか勘弁してくださいと。

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続・銜受け考

ここ銜受けは騎手ではなく馬がするものといいましたが
でも、同じ馬でも騎手によって銜受けしたりしなかったりすることもあるじゃないかという意見があると思います。

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